【これだけ!エクセルスキル】
経営分析や管理会計の現場で求められるエクセル技術を、現役コンサルタントが網羅的に解説

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お疲れ様です。堺です。

管理会計や経営分析の分野ではエクセル技術は超重要ですが、必要なスキル(関数や操作)の種類は案外限られています。

私自身、コンサルティングファームに所属し、社内で講師を張るほどエクセルスキルは極めてきた自信もありますので、その経験も踏まえ、必要スキルを整理してみたいと思います。

この記事の目標:これだけ身に付ければ、経営管理業務やコンサルティングファームで通用する!圧倒的効率が実現する!というエクセルスキルを網羅する。

経営管理業務や経営分析で求められるエクセル技術とは

この分野では、1にも2にも、いかに早く・正確に明細集計作業ができるかに尽きます。

すなわち、明細(数百~数十万行のデータ)から求める数値を速やかに抽出し、増減傾向分析などクリエイティブなタスクに多く時間を割くことができるかが、仕事ができるできないの一つの分かれ目とも言えます。

したがって、本記事では効率的な集計作業に必要な項目を重点的に解説していきます。

関数はこれだけ使いこなせれば十分

エクセル関数は全部で500弱くらい種類があり、一覧を眺めていても埒があきません。

ところが、実務で使う関数は限られていますので、ここでまとめて整理していきましょう。

=SUM(範囲)

言わずもがな、範囲を合算する関数です。

一つ言及するならば、=SUM(A1:B10,D1:D20)といったように、合算範囲は複数指定可能ということは知っておいて損はありません。

=SUBTOTAL(9,範囲)

こちらも選択範囲を合計する関数です。(※第1引数の変更で平均など他の集計もできますが、使用に適した場面が少ないので無視します。)

SUM関数との最大の違いは、他のSUBTOTAL関数を範囲に含んでも合計に算入しないので、小計・合計表の作成に適しています。

=IF(条件,TRUEの場合の値,FALSEの場合の値)

こちらも定番中の定番ですが、その力を最大限引き出せているでしょうか?

特にワイルドカードを使用したテクニックを後述していますが、使いこなせるようになると強力です。

INDEX-MATCH

INDEX関数は、=INDEX(1列/1行範囲,番号)で1列/1行の範囲の中から番号で指定した〇列目または〇行目のセルの値を取得します。=INDEX(範囲,行番号,列番号)とすることで、二次元の範囲の縦横指定にも対応できます。

MATCH関数は、=MATCH(検索値,1列/1行検索範囲,0)とすることで、検索値に合致するのが〇列目または〇行目なのかを取得します。

INDEX関数の行番号、列番号をMATCH関数で指定するINDEX+MATCH関数の使い方が非常に有名です。

この関数はVLOOKUP/HLOOKUP/XLOOKUPの代替として使用可能であり、構文は複雑ですが、保守性や、処理速度などを鑑みても上位互換と考えて差し支えないと思います。

VLOOKUPからINDEX × MATCHへ乗り換えるメリットまとめ
  • 検索範囲の左側の値も拾える
  • 縦横で検索できる
  • 検索範囲に列挿入しても取得する値がズレない
  • 検索範囲を相対位置で変えたい場合に便利(VLOOKUPでは参照番号を別の行で指定するなど一手間必要になる)

VLOOKUPユーザーは是非習得して乗り換えしてみてください。

=SUMIFS(合計範囲,条件範囲A,条件値A,条件範囲B,条件値B,...) / =COUNTIFS(カウント範囲,条件範囲A,条件値A,条件範囲B,条件値B,...)

選択範囲で条件一致するものを合算/カウントする関数です。SUMIF/COUNTIFが有名(関数名にSがついていない)ですが、SUMIFS/COUNTIFSは複数条件が使用可能で純粋上位互換といえます。

保守性の観点からも、後者に統一してしまった方が便利でしょう。SUMIFS/COUNTIFSを初めて知ったという方は、ぜひ使い方をマスターしてみてください。

また、条件値にはワイルドカードとして*(アスタリスク)が使用可能です。あいまい検索に役立てましょう。

=LEFT(文字列, 番号X) / =MID(文字列, 番号X, 番号Y) / =RIGHT(文字列, 番号X)

文字列の「左からX番目まで / X番目からY番目まで / 右からX番目まで」を切り出す関数です。

明細作業においては、SUMIF系などを適用する為のフラグ付けに非常に重要な関数になります。

=YEAR(日付) / =MONTH(日付) / =RIGHT(日付)

明細集計作業には日付操作がつきものです。

日付から年月値を抽出し月次で集計するためにはこれらの関数が必要になってくるはずです。

=EDATE(日付,加算月数) / =EOMONTH(日付,加算月数)

EDATEは月を加減算、EOMONTHは月を加減算した上で月末日付を返します(End of Monthの略でしょうか)。

こちらも日付操作関数です。月次集計時には月単位の日付足し算引き算は頻出タスクなので、これら関数は使いこなせると便利です。

EOMONTHは加算月数にゼロを指定することで、その月の月末日付を得るタスクに使用することもできます。

=ROW()

そのセルの行番号を返します。帳票の整理などに地味に重宝します。

=IFERROR(式,式がERRORの場合の値)

式の中でゼロ除算が起きる可能性がある場合など、IFERROR関数をかましておくことで余計な条件分けが不要になり、帳票がきれいになります。

これだけは押さえるべき、操作とツール、テクニック

関数以外で必須といえるテクニックなどを紹介します。

Ctrlキー+十字カーソルキーで端まで移動

操作効率化としては定番テクニックです。

手元にエクセルがある方は今すぐ試してみましょう。セルにデータがある位置か、データの切れ目まで、一気に移動することができます。

この操作ができないと、高速なエクセル作業は絶望的です。是非習得しましょう。

ピボットテーブル

とっつきにくいですが、実際の明細で操作してみると、そこまで難しいものではないことが分かるはずです。

SUMIF系の関数でも同じ結果を得ることはできますが、分析フェーズで条件を色々組み換えて検証しようとする場合、このツールは必要不可欠です。

フィルター機能

こちらも明細集計では必須ツールです。Ctrl+Shift+Lのショートカットで素早く呼び出せるようにしておくと便利です。

ワイルドカード+IF関数(あいまい検索)

エクセルにおけるワイルドカードは*(アスタリスク)ですが、肝心のIF関数では動作せず、SUMIFやCOUNTIFでの使用に限定されます。

IF関数でワイルドカードを使用する為、COUNTIF関数と組み合わせて使用するテクニックを使用します。

=IF(COUNTIF(A1, "*"&テスト&"*"),"一致です","一致ではありません。")というように、IF関数の条件式にCOUNTIFを導入した上、条件範囲に単一セル、条件値にワイルドカード入り文字列を指定することで、そのセルがワイルドカードを含んだ条件に一致するかを検査することができます。

日付データは足し算できる

日付セルは、+1すれば翌日で、-1すれば1日前の日付になります。

集計表を作るときなど地味に便利なので、おさえてきましょう。

Ctrl+PageUp/PageDownでシート表示切り替え

エクセルブックの中の表示シートを切り替えできます。いちいちマウスを掴んでいては効率操作ができませんので、この操作は是非取り入れましょう。

ちなみにGoogleスプレッドシートでは、Ctrl+Shift+PageUp/PageDownとややアレンジが入ったコマンドになっていますが、同じことができます。

結び:主観的にまとめさせていただきました。

エクセルの用途や流儀は人それぞれなので難しいテーマですが、あくまで主観的にまとめてみました。

コンサルティングファームなどを目指す方や経営管理部門の方などのお役に立てば幸いです。今回もどうもありがとうございました。

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