お疲れ様です。堺です。
「API」は一種の流行語ですが、実際どんなものか、どう役立つのかって理解しにくいですよね。
現場で出会う経営者様も「自分たちには関係ない世界のモノ」というご認識の方も多いのです。しかし実際検討・活用してみると、業務の効率化や高度化に直結する場面はかなり多い印象です。
そこで今回は、経営コンサルタントかつ現役技術者の立場から、APIの大枠の解説と、特に中小企業の業務の中での具体的な活用方法を記事にしてみたいと思います。
この記事の目標:マネジメントの立場で、APIとは何か?企業活動にどう役立つか?を大まかに把握する
◇目次
APIのざっくり解説
マネジメント目線で考えると、今回はWeb APIに着目していただければ十分です。
要するに「インターネット経由で呼び出し可能な道具」という理解で十分かと思います。
API(Application Programming Interface)とは?
- 特定の処理を行うために呼び出し可能な入口/スイッチ/関数
- 例えば、1と1を入力すると2が返ってくる足し算APIのようなイメージ
- あらかじめ呼び出す手順をセットしておくことで、複雑な計算や情報取得を自動化できる。
Web APIとは?
- 上記のような性質を持つAPIをインターネット経由で呼び出し可能にしたもの
- 政府機関や、SNS・クラウドApp業者など民間企業が設置している。自作も可能。
Web APIってどう役立つのか?統計情報取得を自動化した事例
私が直接関与したことがある案件では代表的なものでは、総務省統計局などが設置している政府統計の総合窓口(e-Stat)の活用が挙げられます。
そのクライアント企業様では、両手では収まらない種類の統計情報をWebから手作業で収集してきて、週次会議資料を作成されていました。
そこで私の発案で、Web APIを経由して統計数値の取得を自動化、さらにRPAと組み合わせて会議資料の大枠までフルオートで作成されるような体制を構築しました。
業務システムとスマートフォンの事例
当社が推進している「おしぼりAIプロジェクト」で実際に活用した事例です。
ルート配送業務を行っている会社様で、業務システムの中にある配送ルート情報はリアルタイムで変化します。
これをタイムリーに配送担当者のスマートフォン端末に届けるため、Web APIを介した情報連携を実現しました。
SNS APIでリアルタイム分析、トレンド把握
FacebookやTwitterなどの大手SNSは、普段私たちが見ているブラウザー経由での閲覧の他、Web APIを用意して分析などに活用できるよう各社とも整えています。
世の中のトレンドの把握などを自動化できますので、例えば観光業、ホテル業などの業態での需要予測などに役立ちそうです。
結び:APIを利用した企業活動の効率化・高度化、可能性は限りなく大きく、やったもの勝ちの印象
APIをはじめとする先端技術の利用環境は近年急速に整いつつあります。
従来型の業務を行ってきた企業でも、実際検討してみると様々な活用手段が見つかり、思わぬ高度化につながる可能性もあると思います。
今後、人口減少・人手不足社会がさらに進む中、今後の持続可能な経営を目指して今のうちにご検討されてみてはいかがでしょうか。
今回もお目通ししただき、ありがとうございました。
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